ザ・ハリケーン (1999・米)
【deta】
監督:ノーマン・ジュイソン
出演:デンゼル・ワシントン / バイスラス・レオン・シャノン / デボラ・アンガー / ジョン・ハンナ/ ダン・ヘダヤ / デビ・モーガン / デビッド・ペイマー / ハリス・ユーリン / ロッド・スタイガー
製作:アーミアン・バーンスタイン / ジョン・ケッチャム / ノーマン・ジュイソン
原作:「ザ・シックスティーンス・ラウンド」ルービン“ハリケーン”カーター 
        「ザ・ハリケーン」サム・チェイトン/テリー・スウェイトン
 
【story】
 1966年、黒人チャンピオン・ボクサー、カーターが殺人罪で逮捕された。
背後には人種偏見を持つ警部の差し金が。数年後、カーターの自伝に感銘を受けた少年が手紙を送った。彼らは心を通わせ、無罪を勝ち取るべく闘いに挑む。
 
 
 
【本日の本物さん】 ルービン・カーター (キャスト:デンゼル・ワシントン) 

 

【演じ手さん】
デンゼル・ワシントン

【本物さん】
ルービン・カーター
  
 
 
 
■ルービン・“ハリケーン”・カーター
 1937年5月6日、ニュージャージー州のクリフトン生まれ

 11歳のとき、白人男性の時計を盗んだ容疑で州の少年院に送られる。そこで数年間過ごすが、脱走して軍隊に入隊。 ボクシングの才能はこの時代に開花し、ヨーロッパのライト・ウェルター級チャンピオンに二度輝いた。 除隊後プロになる決意を固めた彼は故郷パターソンに戻るが、警察につかまり、少年院の残りの刑期(10ヵ月)を務とめあげることになる。
 1961年、デビュー戦で判定勝ちをおさめたあと、立て続けに2度KO勝ちし、一躍世の注目を集めた。その後、逮捕されるまで、40試合のリングにあがったカーターは、KO勝ち19回(うち1ラウンドでのKO勝ちが8回)、判定勝ち8回という華々しい戦績を残している。
 
 
 
 
 
【メモ】 事件について少々・・・


    ※殺人の容疑で逮捕されるシーンです。

【演じ手さん】
デンゼル・ワシントン

【本物さん】
ルービン・カーター
 
 1966年、ルービン・カーターは、ニュージャージー州で3人の白人を銃で撃ち殺したとして逮捕される。 凶器の銃は見つかっておらず、証言以外の物的証拠は何もなく、裁判で検察側が出廷させた二人の証人は、過去に何度も窃盗などを繰り返してきた白人であった。 しかし、裁判の結果 、カーターは全員白人で構成された陪審員 たちの評決から終身刑を宣告される。 
 1974年、カーターの自伝が出版されると大きな反響を呼び、若い官選弁護人やドキュメント・フィルム制作者などが、カーターのケースを見直し、裁判のやり直しを求め始める。当時の公民権運動と結び付いたこの動きは、プロボクサーのモハメッド・アリや政治家のエド・コッチなどを巻き込んだ市民デモに発展。
フォーク・シンガーのボブ・ディランもこの事件を歌った「ハリケーン」をヒットさせ、マディソン・スクエアガーデンの公演でその曲を歌った。(右の画像はボブ・ディランと面会しているもの) 証人たちも証言をくつがえし「自分の罪を大目にみてもらうために嘘の証言をし た」と告白する。  その結果、再び裁判が開かれたが、証人が再度証言を改め「現場から逃げるカーター見た」と言ったため、判決は前回同様の終身刑となった。
 その後、カーターを救おうとするカナダのコミューンに住む人々や弁護士などが、証人が受けた嘘発見器の結果を検察側が隠していた新事実を発見する。カーターたちは、違法な拘禁を防ぐための人身保護令状の発行を裁判所に求め、1988年、最終的にカーターは自由の身となる。

【映画と事件について】
 この映画については、実話とうたっていながらも事実と異なる部分があるとして、論争を呼んだようです。 黒人差別ゆえ、タイトル戦で白人に判定負けしたとする描写には、当時の対戦相手が訴訟を起こし、また、カーターに不利な証拠を意図的に描かなかったとして殺害された白人の遺族も提訴しているそう。 ちなみに、作中に現れる人種差別主義者の警官は、実在しないキャラクターであり、再審請求に関わるテリー、リサ、サムについては、9人いた関係者を集約した役らしいです。 
 それらに対し、カーター自身は「結局、連中は私を今でも牢屋につないでおきたいんだ。そこが(映画をめぐる)本当の争点なんだ」と話しているということですが、一部では、カーターは有罪だったという声すらもあがっているそうです。 事件について(映画について?)検証しているサイトもいくつかあるみたいですが、なにぶん、英語なので、写真だけ見てリタイアでございます。 そんなこんなで事件にについての詳細はわかりませんが、この映画で号泣した者としては、やっぱり無罪を信じたい今日この頃なのです。
 
■映画と事件について詳しい検証がなされている(ように見える)サイト
 →http://www.GRAPHICWITNESS.COM/carter/
 →http://www.graphicwitness.com/
 


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